

「不登校」の定義って?
文部科学省において、「不登校」は以下のように扱われています。
「不登校」とは,何らかの心理的,情緒的,身体的,あるいは社会的要因・背景により,児童生徒が登校しないあるいはしたくともできない状況にある者 (ただし,「病気」や「経済的理由」による者を除く。)
不登校とは、自分の意思で登校しない、もしくは登校したくてもできない状態を指すようですね。
また、本人の病気や家庭の経済事情によって学校に行けないのは不登校に入らないと書かれてありますが、発達障害などグレーゾーンの子どもについてはハッキリとした答えはありませんでした。
不登校児童数の年間推移
不登校の子どもは1990年代に入ってから大きく数を増やしました。
小学生・中学生の不登校児童数の推移をグラフ化してみました。


不登校の具体例
- 友人関係又は教職員との関係に課題を抱えているため登校しない(できない)。
- 遊ぶためや非行グループに入っていることなどのため登校しない。
- 無気力で何となく登校しない。迎えに行ったり強く催促したりすると登校するが長続きしない。
- 登校の意志はあるが身体の不調を訴え登校できない。漠然とした不安を訴え登校しないなど,不安を理由に登校しない(できない)。
たとえば筆者である私は、学校にいる教師やクラスメートとは友好的な関係を作っていましたが、具体的な理由もなく漠然と「行きたくない」という気持ちが強くなって不登校になりました。
「不登校になってしまうのには原因が必ずある」と思われる人が多いように思いますが、実際は大した理由もなく不登校になってしまうことはよくあることなのです。
実は〇〇〇が多い?不登校になったきっかけ


不登校のきっかけになったと考えられる状況【学校】 | 人数 |
いじめ | 1,373 |
友人関係 | 17,813 |
教員との関係 | 2,375 |
学業不振 | 10,800 |
進路の不安 | 1,734 |
部活動 | 2,181 |
学校の決まりをめぐる問題 | 1,948 |
入学,転編入学,進級時の不適応 | 3,353 |
不登校のきっかけになったと考えられる状況【家庭】 | 人数 |
家庭の生活環境の急激な変化 | 6,886 |
親子関係をめぐる問題 | 13,451 |
家庭内の不和 | 4,770 |
不登校のきっかけになったと考えられる状況【本人に関わる状況】 | 人数 |
病気による欠席 | 9,914 |
あそび・非行 | 8,429 |
無気力 | 31,824 |
不安など情緒的混乱 | 36,603 |
意図的な拒否 | 6,232 |
上記「病気による欠席」から「意図 的な拒否」までのいずれにも該当 しない,本人に関わる問題 | 6,148 |
参考:平成26年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」について|文部科学省




もちろんきっかけはひとつだけじゃなく、複数あることも多いです。
なので、あくまでデータとして参考にしてくださいね。
不登校はある日突然やってくる
学校に行けなくなってしまう理由は色々ありますが、ある日突然不登校になってしまうこともあります。
それこそ理由はないけど無気力になったり、漠然とした不安に襲われたりすることもあります。
筆者は不登校になった当時のことを振り返っていますが、克服した人は理由なんて分からなくても関係のないことが多いので、あまり深く考えなくても大丈夫ですよ。