新型コロナウィルスの影響によって、全国の学校が休校されて久しいですね。
小学校〜高等学校まで多くの子どもが登校できず、自宅で学習することを余儀なくされています。
しかし現在、いくつかの私立学校ではオンライン学習が始まっているなど、すでに学校主体で自宅学習の取り組みが行われているところもあることをご存知でしょうか?
すでに学習格差は大きく開いている
2020年5月現在、全国でも半数以上の都道府県が5月末まで公立学校の休校が延長されることが決まっています。
そのなかでも、私立の学校ではオンライン学習の導入で、自宅にいながらも登校している時と同じように授業を受けられるところもあります。
それに比べ、公立の学校では自宅学習を家庭に任せっきりで大きな格差が生まれています。
学校関係者からの連絡もなく、どれだけ自宅で学習を進めればいいのかも分からない状態。
教科書を見るだけでは理解できないことも多々あるはずです。
このように、すでに学習格差は家庭によって大きく開いており、子どもによっては遅れを取り戻すのが難しくなっているといっても過言ではありません。
休校に関する情報を細かく追いたいのであれば、こちらの特設サイトがたいへん参考になります。
学校再開まで学習の遅れを取り戻せるかが問題
この先、休校が再び延長になる可能性は充分にあります。
いつ学校が再開するか分からない状態のまま、自宅で独自に学習するのも限界があるでしょう。
すべての家庭が子どもの勉強を見てあげられるわけでもなく、見てあげられたとしても両親の負担が増すばかり。
筆者が不登校を経験した際、1番学校に通いづらくなってしまったのがこの「学力の問題」でした。
学校での学習はたった1週間遅れるだけでまったくついていけなくなってしまいます。
授業内容はわからず、テストは平均点を大きく下回る。
そんなことが続くと、ますます学習意欲が低くなってしまう負のスパイラルに陥ってしまいます。
遅れた学習を自力で取り戻すのは本当に難しいのです。
全国の子どもが不登校と同じ状況に
意図せずして、全国の子どもたちが不登校と同じ状態になってしまいました。
あなたのお子さんは毎日どのように過ごしていますか?
毎日朝からしっかり起きて、進んで勉強をしていますか?それとも、ずっと夏休みのような感覚で遊んでばかりいますか?
はやく学校に行きたいと言う子どもなら問題はないのですが、おそらくほとんどの子どもが夏休み後の登校ノイローゼと同じ状態になります。
おそらく、学校が再開された途端に不登校になってしまう子どもがたくさん出てくることでしょう。
あなたのお子さんも例外ではありません。
そして学校が再開したあと、もし子どもが不登校になったら今とまったく同じ過ごし方をするようになると思ってください。
新型コロナウィルスがすべての元凶とは言え、今できる対策をとっていかなくては大変なことになってしまいますよ。
不登校になると学校側の助けはほとんどないと思っていい
不登校になったところで学校からの助け舟は期待できません。
せいぜい学校に来るよう呼びかけるだけで、
- 学校に通えない根本的な問題の解消
- 自宅学習の手助け
などはすべて家庭に丸投げされてしまう可能性があります。
なかには熱心に付き合ってくれる学校もあると聞くことはありますが、ほとんどの場合は「学校に来ないのが悪い」とされてしまいますね。
それに今回のような“学校に通えない状態”がまたいつ襲ってくるかわかりません。
個人で学習する力を身につけなければ生き残っていけない
オンラインで会議や仕事をするテレワークが普及し、今後は多くの企業が自宅作業を導入していくと考えられています。
今後同じように“通えない状態”がきてしまった時でも生き残れるように、世の中はどんどん変わっていきます。
しかし、おそらく公立の学校ではそうはならないでしょう。
相変わらず学校に通えなくても、自力で何とかしてくださいとされてしまうのが一般的でしょうね。
塾だって同じです。人が集まってはいけない状態で、これまで通り塾に通って勉強することも難しい。
やはり自宅で学習することを余儀なくされてしまうのだろうと思います。
自宅でオンライン学習教材を使う家庭も増えている
いま増えているのが、自宅で学習するのをサポートしてくれるオンライン学習教材です。
ひと昔前に流行った「チャレンジ1年生」のように、子どもが自主的に学習する意欲を引き出すのが人気。
筆者は以前、不登校の子どもが自主的に学習できるとして「すらら」を紹介しましたが、このようなオンライン教材の需要がとても高くなっているようですね。
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最初から学習意欲を持っているお子さんなら、こちらの学び応援サイトを利用するのもいいと思います。
臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト(子供の学び応援サイト)|文部科学省
学校再開までにできることをやろう
お子さんの学力低下や学習意欲の低下は、新型コロナウィルスやそれにともなう休校が主な原因です。
しかし子どもの未来を考えるならば、いまできることを考えておいたほうがいいかもしれません。
とても苦しい時期だとは思いますが、勉強についていけなくなった子どもは無気力になってしまうでしょう。
学校が再開したあと、子どもが急に不登校になる可能性もあることを考えて、家庭環境がうまく回るよう尽力したいですね。